陶芸家ニナルッ!

好きなことして生きていきたい!40代OLの奮闘記です

【やきもの 産地紹介】小鹿田焼(大分県)

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こんにちは。

陶芸家ニナルッ!と奔走中のmachicoo(まちこ)です。

 

先日、ワタシが好きな小鹿田焼(おんたやき・大分県)の器の展示販売があるというので、とある都内の素敵なカフェに出かけました。

難読漢字に該当しそうな “おんたやき”、皆さまはご存知でしょうか?

今日は、初耳の方に向けて小鹿田焼のお話を。

 

小鹿田焼とは大分県日田市北部の山間部で作られている民芸の器。福岡県の小石原焼から派生した約300年の歴史ある焼き物です。

10軒の窯元が、家族代々で受け継いで、土の採取→陶土作りから、登り窯での焼成まで、開窯当時の伝統的な方法を続けている。現在の主流の電気釜、ガス釜は一切使いません。

2017年の九州北部豪雨で、土作りの際の水力として使う水車が流されるなど多大な被害を受けたが復旧を果たした。

364日、水車の音が村に鳴り響く。音が止まるのは元旦だけだそう。

 

個々の作者の名前は表に出さず、みんなで小鹿田焼として売ってる。

生産量を合わせる為に、轆轤は一家に2台と決められていて、孫の世代が育ったら、おじいちゃんはまだ現役続けられる状態でも轆轤からは引退し、他の工程を担当されるそう。

カフェの方に教えていただいたお話は、へえ~、すごい~、の連続でした。

小鹿田焼の里は、山道をあがっていくと急に里が現れ、さながら某テレビ番組の「ポツンと一軒家」みたいだそうです。1軒じゃないけどね、とのこと(笑)

 

小鹿田焼との出会いは湯布院旅行。ふと立ち寄ったセレクトショップで見かけて、その模様(飛びカンナ)に惹かれてカップ&ソーサーを購入したのがきっかけ。

 

今回の展示会で昔ながらの制作工程や、一子相伝のスタイルなど背景を知ると、ググっ〜と一気に更に惹きつけられました。 

今回はお酒を飲むのにもちょうど良さそうなフリーカップが我が家に仲間入りしました。ステキだ〜(´∀`*)

 

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そして、自分でも飛びカンナを初挑戦。

陶芸教室の先生もほぼやったことがないということで、ネットで調べて、見よう見真似でやってみました。

ベースの土の上に、白い土を塗って、適度に乾燥させたら、轆轤を回しながら飛びかんな用の金属のカンナを”カラカラカラ”とあてていき、模様を掘っていく、という工程です。

・・・むずかしかった〜。初めての“なんちゃって小鹿田焼”まだ制作中ですが、完成したらご報告しますね。

 

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制作中の 小鹿田焼 風”なんちゃって”飛びかんな

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

小鹿田焼、いかがでしたか?

飛びかんなは昭和に入ってからの技法だそうで、他にも、流しかけ、打ち刷毛目などなどいろいろな技法があります。

ご興味持たれた方、一度YouTubeで制作風景の動画を見るとさらに楽しい発見があるかもしれません^^(飛びかんなの模様がサーーーっつと一瞬で入っていく姿は圧巻です!)

今回のカフェ訪問がきっかけで、いつか小鹿田焼の里に行ってみる!との思いを強くしたのでした。

私は各地のやきものを見るのが大好きです。今後もご紹介させていただきますね。

 

それではまた!

machicoo