こんにちは。
陶芸家ニナルッ!と奔走中のmachicooです。
現在通っている大学の陶芸コースの課題として提出した作品が戻ってきました。
たまたま、返却前に採点した先生とお話しする機会があり、郵送した段階で一部壊れてしまっていたことはわかっていて…(´ー`)
本日は完成から修理までのお話を。
- 今回の課題は?
大学で課された、自宅課題。
今回のテーマは “ハレの日の器” です。
自分なりのハレの日を設定し、そこに合う器を制作するというもの。
以下のものを提出しました。
・考えたことをまとめたレポート
・アイデアスケッチ3枚
・スケッチの中から制作するものをしぼり、1枚の設計図をつくる
・設計図をもとに制作した作品
回を重ねるに連れ、課題はだんだん難しくなってきています。なんとか作品を仕上げた後、いつものように四苦八苦しながら梱包をして、“割れませんように”と願いをこめて送りました。
↓提出までのことはコチラをどうぞ。
【アサカツReport】先週の結果は?! - 陶芸家ニナルッ!
- 10本中、3本折れた…
折れてたとは聞いていましたが、詳しくはわからず、ドキドキの中、開封。
こんなことに…
before(焼かずに生の状態で発送)
after(焼成されて返却)
足の部分が合計3本、折れてました…(◞‸◟)
- 起死回生の接着剤!
自分で焼かずに生のまま提出した作品は、学校にお任せして焼成をしてもらうことになります。
学校側で最善策を考えて下さり、後で接着剤でつけられるようにと、折れた部分には釉薬をかけずに焼成していただきました。
ありがたい…。
おそるおそる陶器用の接着剤でつけてみました!
天板、よく見るとドット模様があるのはお分りでしょうか?本当は釉薬が全体にかかるはずでした。
折れた足をあとで接着できるようにと、上下逆さにして9点の支えを置いて焼いてくれたそう。
支えの部分に釉薬がかけられないので、天板がドット柄のようになってマス。
この器の雰囲気にうまく溶け込んでる気がしてきました…笑。
- 課題からの学び
今回の課題を通し、いろいろ勉強になりました。
①足の強度。
強度とは接地する部分の面積の広さと深い関係があるようです。天板を支える高めの足としては、接地面が狭すぎるとのこと。足の本数を4本にしたいところ、5本にして強度をつけたつもりでしたが、別の次元でした…笑。
②梱包
今回の足の場合は、足を横にしてはダメ。足を上にするのが一番安全とのこと。(もともと弱いので、その中ではマシという感覚が近いです…)
③焼成
陶土は生の状態から乾燥、焼成を経て14-15%くらい縮むと言われています。
焼成のとき、天板の縮みと一緒に足も動けばいいのですが、動かなかった場合、足が取り残されて、曲がる・折れる危険があるとのこと。対策として、同じ粘土の板を作り、足の下に敷いて一緒に焼くと、一緒に縮むから防止できるらしい。
うーん、窯でどんな動きをするのか想像しないとかぁ。いろんなところにポイントが隠れてる。そんなに覚えきれないよ〜、と思う今日この頃です。
(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます
BBQなど外でご飯を食べる日=ハレの日と考えてこの器を作りました。
BBQというと、紙皿など味気ない器で、コップなどいくつかの自分のものを管理する場所にも困ることが多いなあと。
足をつけてテーブルも兼ねた器として制作。お皿、タレ入れ、カップホルダーなどひとまとめに。
使い捨て容器でなく、陶器の器でいただく外ごはんは特別感があるなあと思うのです。使うのが楽しみです!
それではまた!
machicoo