こんにちは。
陶芸家ニナルッ!と奔走中のmachicooです。
出張やらなにやらで、少しブログの間隔が開いてしまいました(´∀`*)
今日は久しぶりに陶芸のお話を。
コーヒーサーバーとタレ入れが完成したのですが、原因不明な色の変化が!!
釉薬や焼成に詳しい陶芸教室の先生も、理由がわからない!そうなのです。笑
- 原因不明な色の変化!
まずは写真をご覧ください^_^
①本焼き1回目:酸化焼成
※左のコーヒーカップは以前の作品で、今回関係ありません。
外側は白ベース、一部焦げた感じを出した。
内側は黒(マット)
どちらも1回使用して洗って干していたら、なぜか色が変わってきたのです。
まさかカビ!?コーヒーが染み付いた?!
だとしたら焼けば飛ぶ!
ついでに、焦げ模様がつよすぎた部分を目立たなくするために、ピッチャー(コーヒーサーバー)には水玉模様をつけて。
こうして再焼成をしました。
②本焼き2回目:還元焼成
外側の色が全然違う!!白→渋い茶色になったのはおわかりいただけましたか?
これには陶芸教室の先生もナゾとのことで…
- 焼成方法の違いによる色の変化
陶器を作る工程として、素焼き→釉薬→本焼きがあります。
かける釉薬が同じでも、本焼きの時にか酸素がある状態(酸化焼成)なのか、無い状態(還元焼成)なのかにより、発色が変わるものがあります。
かといって必ず変わるわけでもなく、ほとんど変わらないもの、全く違う色味のもの、少し明るさが変わるもの、など釉薬により様々。
今回、器の外側は白化粧という白色の土をつけて、釉薬はかけずに焼き締めました(一部には焦げた感じを出すために薄く釉薬をかけてます)。内側は黒マット釉をかけました。
先生のお話では、今回の釉薬では、どちらの焼成方法でもほとんど変わらないとのことだったので、2回目は還元焼成にしました。
ところがこのような変化が起きたのです。
- 2回目は溶けやすい
先生までお手上げ状態の色の変化。先生のお知り合いなどにも聞いてくださるとのことでしたが、まだ原因不明。笑
あれこれ悩んでいた先生から出てきたのは、2回目は釉薬が溶けやすいとのこと。やきものは、窯で高温で溶けて固まることにより作られます。
1回目の焼成で一度溶けているので、2回目は溶けやすく、釉薬が薄い感じになったり、素地の影響が出てきたりしやすくなるそう。(⇦というようなことをおっしゃっていたと思うが、しっかり理解できたか自信ないデス。笑)
最後は火のチカラにお任せするしかない。
“窯焚き一生”なんて言葉もあるくらい難しくもあり、100%コントロールすることなどできない不思議な世界。
日本では縄文時代から土器というやきものが作られた。その頃から火のチカラを利用していた先人。道具は進化していても、今でも最後は火のチカラ。
太古から続くロマンなんだなぁ、と思いました!
(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございました
陶芸教室の生徒さんからは、この色が好評だったそう。たしかに味わい深くなっています。
コントロールできないことを楽しむこと、陶芸だけではなく大切なことかもしれませんね。
それではまた!
machicoo