こんにちは。
陶芸家ニナルッ!と奔走中のmachicoo です。
学校の授業の合間に1日フリーの時間があったので京都から丹波へ。
本日は久しぶりの産地紹介です。
- 丹波焼とは?
六古窯の1つとされる丹波焼は兵庫県篠山市にあります。平安時代に始まり、一度は衰退するものの濱田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチらに認められて復活し、今もなお60くらいの窯があるとのこと。立杭地区の名前から立杭焼と呼ばれることも。
JR福知山線「相野駅」よりバスで10分くらいのところにあります。
- 私と丹波焼
私にとって丹波焼はあまり馴染みのない焼き物でした。それが気になる存在に変わったきっかけは、デパートの催事で一目惚れしたgochisouさんのテキスタイル。
https://www.gochisou-textile.com/utsuwa-collection
このテキスタイルの器のモチーフが大分の小鹿田焼、そして立杭焼(丹波焼)だったのです。どちらも素敵で即購入。電動ろくろにカバーとしてかけたりしています。
描かれている立杭焼(丹波焼)の作り手が俊彦窯さん。やわらかな「しのぎ」の入ったデザインが素敵で、いつか実物を拝見したいなと思っていたのです。
- 丹羽の里めぐり
秋の里山。
とてものどか。色付いた山が綺麗な、登り窯のある里山の風景。心地よかったな。
登り窯。
今まで見たことのある登り窯よりも低い天井。現存する最古の登り窯とのこと!最上段に蜂の巣と呼ばれる火の吹き出し口がある。後に、煙突にしてしまう構造が増えて、蜂の巣は少なくなったそう。
残念ながら月曜休館。入口前の水場には陶器の作品で飾られていてワクワク。美術館に行くと2〜3時間は使ってしまうので、ある意味休館で良かったかもしれない。それくらい里めぐりは時間がかかる。
陶の郷(すえのさと)。
有料施設ですが、丹波焼全体がわかるのでおすすめ。昔の作品や丹波焼の歴史などわかる展示がある。そしておもしろいのが、点在している各窯元のブースが集まったエリア。今までいろんな産地に行きましたがこういうのは初めて。さながら陶器市のよう。全ての窯元を回りきれないので、ここで好みの窯元を見つけてそちらに出向くことができる。
まちなみ。
陶器神社と陶器柄のマンホールなど、やきものの産地らしさが垣間見られる。
登り窯跡。
草むらをよーく見ると、ここにも、ここにも、と登り窯の跡が見つかる。鉄道ファンが廃線跡に萌える気持ちと似ているのかな。
- 窯元めぐり
俊彦窯
今回のお目当ての窯。テキスタイルに描かれた器の実物は予想通り素敵でした。今年はコロナで陶器市は各窯元ごとに実施とのことで、軒先にアウトレット品が。目移りして迷いに迷い、大皿2枚に決定。揃いで大皿を買うのは久しぶり。
丹窓窯
前々からスリップウエアは素敵だなと思っていたけれど、柄物の器が増えることに少し躊躇していて手を出していなかったのです。柄も色もぐっと引き寄せられ、柄違い、色違いに迷いに迷い、ケーキ皿3枚に決定。長居したため、休んでってと丹羽の黒豆煮とお茶をご馳走に。素敵な窯元さんでした。
山五陶勝窯
陶の郷で全窯元のブースを見た中で、凛とした焼き締めのコーヒーカップが印象的だった窯元さん。もっと見たいと思い伺うことに。いろいろなシリーズがあるなかやはり目に止まったのは焼き締め。そんなに飲まないのに、これでビールを飲んだら美味しそう!という高揚感が湧いてきてサイズ違いをペアとしていただくことに。衝動買いに近かったです。笑
こちらは登り窯も現役で稼働されていて、工房などいろいろご案内いただきました。奥には素敵なお庭が広がる素敵な窯元さんでした。
そんなこんなであっという間に帰る時間に。いつものことながら、マイペースな窯元めぐりとなりました。
(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます
自分でも作るようになってから、陶器をまとめてこんなに買うことがなくなっていました。陶器市シーズンだったこともあり、お財布の紐も緩み、、笑。そして何よりも素敵な作品に出会えたことが理由でしょう。スリップウエアは自分でも挑戦してみたい技法です。
いつのまにか六古窯全制覇も夢ではなくなりました。残るは備前と越前です。そのうち叶えたいと思います♪
それではまた!
machicoo