こんにちは。
前回、ろくろによる成形までお話していた蚊取り線香。その後も進んでいて、素焼きまで終わり、釉薬をかけるところまで来ました。本日は削り〜素焼きまでのお話を。
前回のお話はこちら
【制作現場より】蚊取り線香入れ ①計画〜轆轤 - 陶芸家ニナルッ!
- 削り
今回は、屋根と本体を別々に轆轤をひきました。それぞれ切り離したところを中心に綺麗に整える必要があります。
適度に乾燥させてからカンナで削り、屋根は円錐になるように、本体は床に近い部分の出っ張りをなくしてフラットになるように整えました。
- 屋根の装飾
円錐のままだと持ち手がなく、使い勝手が悪いため、持ち手を考えた2種類のタイプをつくりました。
①鳥を屋根の上につける=後付けなので強度が大丈夫なのかちょっと心配です…
②屋根を波形にカットする=くぼみができるので手を引っ掛けることができます。
だいぶ印象が違うので、好きな方を友達には選んでもらおうと思っています!
- 模様を掘る、穴を開ける
屋根は蚊取り線香の煙が出るように穴を開けます。家モチーフなので、窓のように四角に。煙の効果が広がるように、複数開けました。
本体のほうは穴を開けずに窓やドアのイメージで四角く少し掘って段差をつけて表現しました。
こうして出来たのがこちら
- 白化粧 吹き付け
家の壁は白くしたい。白い釉薬を使う予定ですが、素地の影響でグレー気味になるとのことで、より白くするために素地に白い化粧土を吹き付けました。
手動で動かすポンプ(霧吹きのような)でシュッシュっと。均等に、ある程度の厚みまで。結構腕が疲れます。筋肉痛になることも。笑
飛び散るのでお風呂のフタでガードして吹き付けます。吹き付けたあとは教室の庭で直射日光は避けて乾燥を促しました。
- 素焼き
素焼きをする目的は、水分を飛ばして釉薬をかけやすくするため。粘土の不純物を燃やして安定させるため。素焼きと本焼きと2回に分けて収縮をさせることで釉薬の剥がれや破損のリスクを軽減させるため。そのため、釉薬をかけずに焼き締める場合はしなくてもいいと言われています。
蓋物は蓋と本体がピタッと合っていないと問題があるので、焼成時は重ねて焼きます。今回は上に被せるだけなので少々のズレは大丈夫ですが、歪みも防ぐために屋根と本体を重ねて素焼きしました。
素焼き前→素焼き後です
いよいよ次は施釉〜焼成です!ゴールが見えてきました!
(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます
こうして工程を残していくと、いろいろと細工をしていて、時間がかかっているのも納得。釉薬も自分で調合したものも使う予定なのでまたまた時間がかかります。笑
今年の夏には間に合うよう頑張ります!
それではまた!
machicoo