陶芸家ニナルッ!

好きなことして生きていきたい!40代OLの奮闘記です

【制作現場より】久しぶりのポットミルで釉薬作り

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こんにちは。

気がつくと、前回の投稿から1ヶ月が過ぎていました。月日が経つのは本当に早いものですね。あっという間に年越しになりそうです。

 

グループ展の作品用に釉薬のテストをしてきましたが、そろそろ決めたい時期。窯を持っていない私は、陶芸教室の焼成スケジュールに合わせて制作を進めないといけません。

年内の酸化焼成は残り1回ということに気が付き、唖然!ほぼ月一回は酸化焼成があるので12月もあると思っていたのですが、教室の展覧会や年末年始などがあり、変則的になっていました。年内にはある程度目処を立てたいので、いそいそと準備を進めています。

 

釉薬テストの中から、候補を3つに絞り→2つに絞り→→→ようやく決定。いよいよ本番用に釉薬を調合します。

 

  • 必要な釉薬量の判断の難しさ

テストで使った原料は58g。本番用にどのくらい作ればいいのか?これが難しかったです。

施釉はバケツにたっぷり入った釉薬にドボンとつけるのが一般的。均一に掛けられる可能性が高い方法です。

教室にはドボンとつけられる量の釉薬がたくさん並んでいますが、今回は自分で作るので、それだけの量を作るのはとても大変です。

 

できるだけ少量で済むようにと、なるべく作品に近い形の容器を探してなんとか調達したのですが、それでもかなりの量を作る必要があることが発覚!そういうことをなかなか予測できず、まだまだだなぁ、、と感じます。

 

  • 柄杓掛けに変更

今後も使うことが決まっていれば思い切って大量に作るのですが、現状は未定のため、ほどほどにしておきたい気持ちがありました。少量となると、いくつか方法はあります。

①吹き付け②筆塗り③柄杓でかけるなど。②③はムラになる可能性が高いもの。今回は自然の木のように表情を豊かにしたいため、ムラも逆に味わいになる可能性があります。そこで③にしてみることにしました。①との違いも気になるので、2パターンやってみるかもしれません。

 

  • 久しぶりのポットミル

ポットミルというのは、釉薬を作るための陶器でできた道具です。

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寸胴の容器に原料と水を入れて、陶製のボールも入れて蓋をしっかりしめたら電動のローラーに乗せてゴロゴロと回転させる。回転中にボールが釉薬を擦りつぶして混ぜてくれるという仕組みです。

既製品の釉薬なら10分程度回せば完成。自分で調合するものは30分程度回しっぱなしにします。

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終わったら、釉薬を容器に移し、ボールやポットミルについた釉薬を少量の水で余す所なく取って釉薬に追加します。

原料と水の割合を1:1にすると、濃度の目安は50ボーメとのこと。すぐに使いたい時はその割合を目安に作ります。時間がある時は濃度調整をしやすくするために、混ざった釉薬を一度水簸させて、うわ水を捨て、濃い目の釉薬にしてから水を足して好みのボーメに調整していきます。また、攪拌できていない可能性があるので、漉し器を通してから使います。

 

今回は約700gの原料で準備しました。さて、足りるかな!続きはまた。

 

それではまた!