陶芸家ニナルッ!

好きなことして生きていきたい!40代OLの奮闘記です

【制作現場より】最近のテーマは ロクロ、テスト、トモダチ

こんにちは。

学校を卒業してから週末のスケジュールの余裕が生まれて、だんだん自分のペースで制作ができるようになってきました。

今日は最近の取り組みについてのお話を。

 

  • テーマ① ロクロ

ロクロ、いまだに自転車に乗れていません。笑

自転車に乗るかのように、一度乗れれば、なんてことはないと聞いていて、それを励みにして頑張っているところです。

 

陶芸教室の先生に本を借りたり、YouTube動画を見たり、頭でポイントを理解して実践。時に、撃沈しながらも、進歩を感じることも。

 

背の高い花器を作りたくて、筒上げという円筒上にまっすぐ引き上げて高さを出したいのですが、高くなるにつれてブレてぐにゃっと。せっかく作ったからブレを大胆にカットして、多肉用の植木鉢にリメイク。笑

 

植木鉢、いくつできるかなぁ〜。植木鉢なら、釉薬なども冒険しやすいので、楽しみながらいろいろ試してみようと思ってます。

 

  • テーマ② テスト

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自分が目指したい作風に向けて、テストを始めました。

土の違い、混ぜる石の違いによる表情を確認するためあれやこれや。焼成は酸化、還元どちらもお試し。どうなるのかの想像ができないので、とにかくいろんなパターンでやってみました。

 

第一弾が終わったので、それをよく見て次の作戦を立てようと思っています。

 

  • テーマ③ トモダチ

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先日も書いた蚊取り線香入れ。友達に無事に渡すことができました。実際使ってみてくれて、煙もちゃんと出たとのことで一安心。

その後、自分のもやってみましたが、煙が出てきたときはやった〜!と嬉しい気持ちになりました。

 

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続いて作ったのは、4年ほど前にプレゼントしたカップの復元。把手が取れてしまったとのことで再度作りました。その時使った釉薬が今は教室になかったので、自分で調合。織部と透明を半々ずつ合わせました。以前より上達をしているかしら??少し直したいところがあるので、再焼成をしてみる予定です。

 

次に作る予定は桃色のマグカップ。以前白いカップをプレゼントしたお友達が、汚れないようにとお水とお湯しか入れていないと聞き、汚れにくいものを作ることに。色の希望を聞いてあとはお任せです。さあ、どんなデザインにしようかな。

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

何週連続で陶芸教室に行ってるのでしょう。おそらく新記録!月2回コースなので、授業が終わってからのフリータイムだけに行く日も多々あります。我ながら頑張ってるなぁ〜。

 

それではまた。

 

 

【制作現場より】蚊取り線香入れ③施釉〜焼成 完結編

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こんにちは。

蚊取り線香入れ、ついに完成です!本日は最終章で施釉〜焼成、完成までのお話です。

 

本体の白色は教室のレシピで自分で調合した白いらぼ。いらぼは卒業制作でも使ったりと、ご縁のある釉薬かもしれません。


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計った原料を乳鉢に入れ、水を適量入れて擦り擦り、擦り擦り。ダマがのこらないよう入念に擦ったら、好みの濃度まで水で薄めて完成です。白いらぼの調合はこれで3回目。好きな釉薬です。

今回使う釉薬は3種類ですが残りの2つは教室で用意されているものを使うので、釉薬の準備はこれで完了です。

 

  • 撥水剤

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作品の底に釉薬がついていると、焼成時に溶けて棚板にくっついてしまいます。また、本体と屋根が重なるところも同じようにくっついてしまいます。それらの箇所に撥水剤を塗って釉薬がかからないようにします。

撥水剤はよく乾かしたほうが撥水効果があがるそうです。

 

  • 釉掛け

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本体(内側):1つは白いらぼ。1つは辰砂。それぞれ、酸化焼成で白と水色になります。釉薬を内側に注いで外側にこぼれないようにゆっくり全体にかかるように回しながらかけた後、バケツにドバッと戻します。

 

本体(外側):左の写真のように、白いらぼ釉をポンプに入れてシュポシュポと吹き付けます。この仕事、地味に腕の筋肉を使います。終わると筋肉痛になることも。笑

 

屋根:内側も外側も緋色釉を吹き付け。吹き付ける回数が多いほど、釉薬が濃くかかります。教室のサンプルを参考に、8回程度吹き付けることにしました。釉薬の入ったバケツにドボンと浸けるとのっぺりした印象になるので、吹き付けで。

 


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余計なところにくっついた釉薬を拭く。

蓋と本体のくっつくところにアルミナを塗ってくっつきを防止。

ここまでしたら、あとは窯にお任せです。今回は酸化焼成をします。

レンガ色の屋根に白い壁、の南欧風の家になぁれ!

 

  • 磨いて完成!!

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焼成後は、通常は底の接地面を砥石で整えて完成ですが、今回はひと手間。

蓋と本体の接合部のアルミナを取る。ここで経験不足が、、。くっつかないようにしたいという一心でわりと広めに塗ってしまっていて、釉薬の上にも塗ってしまい、アルミナが釉薬にくっついてはがれなくなってしまったのです、、。表からは見えない部分ではありますが、次回の課題です。

 

そして、屋根の釉薬のザラザラした手触りを滑らかにするために、屋根全体を紙やすりで擦りました。焼成後のやすりがけは初めてやりましたが、効果を実感しました。

 

削りカスを取るために水洗いをして、無事に完成です!!蚊取り線香を置いてみたら、サイズもオッケーでほっとしました。

 


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(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

学校に入る前から預かっていたリクエスト、ようやく完成することができました。近いうちにお友達に選んでもらって、手元に残ったほうは自分で使ってみる予定です。

点火して煙がちゃんと出るのか?!までまだドキドキは続きます。笑

 

それではまた!

 

【ミチシルベ】やりたいことが見つかるヨロコビ

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こんにちは。

気づきや思いを自分のために残しておく“ミチシルベ”。本日はやりたいことが見つかった喜びについて。

 

  • 自分の作風とは?

自分の作風を見つけたい、そう思っていました。そもそも作風とは何でしょう?調べてみると、『作品の傾向や特徴。また、作品に現れた作者の個性や手法』とのこと。なるほどなるほど。

 

作品を見たら作者がわかる、そんな作品を作りたい。ではどういう作品を作りたいのか?を考えました。

 

  • 作風の探しかた

ある陶芸家さんが、いいなと感じるものについて、その理由を深く考えていくと自分の好みがわかってくる、というようなことを話されていました。陶器以外のものも含め目に入るもの全てが対象です。

オリジナリティというと他にはないものをを求めがちですが、自分の好きを追求して自分の中から出てきたものは、他者の真似ではないとお話しされていました。

 

それを自分なりに解釈。ひとまず、自分が好きで集めた陶器から、時間が経過しても好きなもの、購入当初の魅力を感じられなくなってしまったもの、に分けていきました。

 

そうして絞り込んだもの、数点。やっぱりこれ、好きだな〜。どんな料理も素敵に見せてくれるなあ〜。しみじみ感じ、どのようなところが好きなのか考えてみました。

 

自分が好きと感じるこんな作品を作ってみよう。そのような気持ちまでたどり着いたことがまず嬉しかったのです。

 

  • テストピース作り

今までの私は、学校の課題に必要という理由でしかテストピースを使ったことがありませんでした。いろいろなパターンをテストするという作業が壮大でおっくうに感じてしまっていました。

 

今回、自分がやりたい作品を作るには荒い土が必要です。既製品の荒い土を購入する方法の他に、滑らかな土に石の粒を混ぜて自分で荒くする方法もあります。

現在、自分の手元には学校の教材で使った数種類の土があり、中には荒い土もあります。まずは手元にあるものを使うとどうなるのかを試すことにしました。教室には土に混ぜて使うための石が数種類あります。雰囲気がどう違うのか。釉薬も数種類試したい。

結果、必要なピースはなんと70個!

 

いろんな経験値があれば、こんなにやらなくても想像がついてある程度に絞り込めるかもしれません。私は経験値が少ないので、思いつくパターンはとにかくやってみることに。


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  • やりたいことが見つかるヨロコビ

目指したい作品が見つかったことで、今回はテストをするおっくうさよりも、頑張ろうという気持ちが勝ち、70個を作ることに至りました。

このことは私の中ではとても嬉しい出来事でした。テストをおっくうと感じてしまうような人が陶芸の道を極められるのか?!と心の奥で思っていたから。

やりたい思いが強ければテストを厭わない自分がいることが確認でき、嬉しいような、安心した気持ちになりました。

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

土、石、釉薬、、、今後もテストが続くような気がしています。私は何かと時間がかかるタイプです。今の気持ちを大切に、ときどきおっくうと戦いながらも進んでいこうと思います。いつか完成形をお見せできるまでお楽しみに!

 

それではまた。

 

 

 

 

【農のある暮らし】自家製野菜の山盛りグリーンサラダ

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こんにちは。

暖かくなり、市民農園の野菜たちが元気もりもりになってきました。これぞ、自家製の醍醐味。遠慮なく食べたいだけ食べられる幸せ!

 

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市民農園はこの時期、緑豊か。背が伸びてきたトマト、きゅうり、ナス、ピーマンなど夏野菜たちがどの畑でも見られます。一方、冬は根菜が多くて全体的に背が低めで、景色がガラッとかわります。そんな畑の姿でも季節が感じられます。

 

現在、我が家の畑で収穫期を迎えているのはサニーレタスとルッコラ。終盤になっているのはスナップえんどう。


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サニーレタスもルッコラも、株ごと獲ることはせず、一枚ずつ。そうすると、また出てくる気がしてお得なのです!笑

 

  • 好きなだけ食べられるシアワセ

スーパーで買おうとすると、スナップえんどうやルッコラって少量なのにいいお値段しませんか?私は買うのを躊躇してしまったり、買っても少ししか入っていないので思う存分食べたことがありませんでした。

 

自分で育てると、どんどんできるので、食べられないくらいの量になります。どちらかというと、新鮮なうちにいっぱい食べなきゃ!という義務感すら抱えることも。この気持ちの変化はおもしろいです。

 

好きなだけ自由に食べられるグリーンサラダは最高です!育てててよかった〜。

 

  • 管理も大切!

実は収穫期を迎えている野菜は他にも。大葉とバジルです。こちらは写真がないのですが、通常よりもかなり大きく育ってしまい、、巨大な葉っぱ。

味はそのままだったりするのですが、食感が固くなってしまったり、やっぱり適したサイズのうちに収穫したいところ。

畑も家の前というわけでもないため、なかなか毎日行くのは難しい状況ではありますが、夏野菜は1日で急成長したりするので、秋頃までは頻繁に通うことが必要になってきます。頻繁にいけばいつもとりたて新鮮野菜が食べられるのでがんばらねば〜!

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

食べきれない時は会社の同僚にお裾分けなどしていました。喜んでもらえるし、食材を無駄にしなくていいし、一石二鳥。コロナで在宅ワークが中心となるとその機会も減って残念です。コロナ、早く落ち着いてほしいです。

 

それではまた!

 

【にっぽんの手仕事】春の残り香〜桜の草木染めでストール作り〜

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こんにちは。

感染対策をしながら開催するとのことで、にっぽんてならい堂さんが主催の草木染めワークショップに参加してきました。

 

  • 2回目の草木染めは桜

草木染めはこれで2回目になります。前回はてならい堂さんのワークショップで、岐阜にお住まいの先生によるオンライン講座。よもぎを使ってハンカチを染めました。

その時の様子はこちら

【にっぽんの手仕事】自宅で草木染め!オンライン講座体験 - 陶芸家ニナルッ!

 

そして今回はリアル開催で、桜の枝を使ってシルクのストールを染めました。

 

  • 桜染めの手順

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1.染液を作る

桜の枝を時間をかけて煮出してピンク色を抽出、布を使って濾します。今回はお店の方が予め作ってくださっていました。

 


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2.染液を酸性にする

アルカリ性だと染まりにくいとのこと。溶かしたクエン酸を加えて酸性にします。空気を含ませるようにカップを使って何回も混ぜました。液ができたら70度まで温めます。

3.媒染液を作る

色を定着させるために媒染液は欠かせません。今回はミョウバンを溶かしたものをお店が用意してくださいました。ミョウバンは無色透明になるまで溶かす必要があります。

 


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4.染液へ浸す

生地に水を含ませて絞った後、染液へ。70度をキープしながら10分染めます。ムラなく染まるように終始ゆらゆらと動かします。高温のほうがよく染まるそうですが、シルクの生地を傷めてしまうため70度とのこと。

5.媒染液へ浸す

軽く絞って媒染液へ移動し、15分浸します。ここでもユラユラさせ続けます。15分は結構長い…。

6.再び染液へ浸す

色を濃くするために再度染液へ浸します。ここからは好みの濃度まで浸し続けておしまい。最後は媒染液は不要とのこと。グラデーションをつけてみたくて、両端は浸さずに手に持って揺らしていました。

 


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7.水ですすいで乾燥して完成

終わったら水を張ったバケツでじゃぶじゃぶ洗って乾燥させたら完成です!残念ながらグラデーションはわかりにくかったですか、ナチュラルな桜色に仕上がって良かったです。

 

  • 草木染めメモ

素材により染まりやすさが違うとのこと、へえええ、と思いました。動物性(シルクやウールなど)は染まりやすく、植物性(綿や麻など)は染まりにくいそうです。また、桜は他に比べると時間が経つと退色が避けられないようです。そういうことが聞けるのもワークショップならではでおもしろいです。

 

  • 自宅で復習

使い終わった桜の枝を持ち帰ることができました。薄いかもしれないがまだ煮出せると思う、とのことでしたのでやってみました。綿の手ぬぐいを染めたのですが、確かに染まりにくい。染液はピンク色なのにほとんど染まってなく、、。煮出し終わりの薄めの染液ということもあると思いますが、シルクと綿の違いを感じました!

 

以下は家での作業です


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(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

持ち帰った桜でよく家でも頑張ったなあ。桜の花びらだけでなく枝もピンク色、なんか素敵です。季節を感じられる草木染め、いいなぁ。

 

それではまた!

【制作現場より】蚊取り線香入れ②削り〜素焼き

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こんにちは。

前回、ろくろによる成形までお話していた蚊取り線香。その後も進んでいて、素焼きまで終わり、釉薬をかけるところまで来ました。本日は削り〜素焼きまでのお話を。

前回のお話はこちら

【制作現場より】蚊取り線香入れ ①計画〜轆轤 - 陶芸家ニナルッ!

 

  • 削り

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今回は、屋根と本体を別々に轆轤をひきました。それぞれ切り離したところを中心に綺麗に整える必要があります。

適度に乾燥させてからカンナで削り、屋根は円錐になるように、本体は床に近い部分の出っ張りをなくしてフラットになるように整えました。

 

  • 屋根の装飾

円錐のままだと持ち手がなく、使い勝手が悪いため、持ち手を考えた2種類のタイプをつくりました。

①鳥を屋根の上につける=後付けなので強度が大丈夫なのかちょっと心配です…

②屋根を波形にカットする=くぼみができるので手を引っ掛けることができます。

だいぶ印象が違うので、好きな方を友達には選んでもらおうと思っています!

 

  • 模様を掘る、穴を開ける

屋根は蚊取り線香の煙が出るように穴を開けます。家モチーフなので、窓のように四角に。煙の効果が広がるように、複数開けました。

 

本体のほうは穴を開けずに窓やドアのイメージで四角く少し掘って段差をつけて表現しました。

こうして出来たのがこちら


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  • 白化粧 吹き付け

家の壁は白くしたい。白い釉薬を使う予定ですが、素地の影響でグレー気味になるとのことで、より白くするために素地に白い化粧土を吹き付けました。

手動で動かすポンプ(霧吹きのような)でシュッシュっと。均等に、ある程度の厚みまで。結構腕が疲れます。筋肉痛になることも。笑

飛び散るのでお風呂のフタでガードして吹き付けます。吹き付けたあとは教室の庭で直射日光は避けて乾燥を促しました。


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  • 素焼き

素焼きをする目的は、水分を飛ばして釉薬をかけやすくするため。粘土の不純物を燃やして安定させるため。素焼きと本焼きと2回に分けて収縮をさせることで釉薬の剥がれや破損のリスクを軽減させるため。そのため、釉薬をかけずに焼き締める場合はしなくてもいいと言われています。

蓋物は蓋と本体がピタッと合っていないと問題があるので、焼成時は重ねて焼きます。今回は上に被せるだけなので少々のズレは大丈夫ですが、歪みも防ぐために屋根と本体を重ねて素焼きしました。

 

素焼き前→素焼き後です


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いよいよ次は施釉〜焼成です!ゴールが見えてきました!

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

こうして工程を残していくと、いろいろと細工をしていて、時間がかかっているのも納得。釉薬も自分で調合したものも使う予定なのでまたまた時間がかかります。笑

今年の夏には間に合うよう頑張ります!

 

それではまた!

machicoo 

 

【制作現場より】カップ&ソーサー 〜茶色のフチの行方③完結編〜

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こんにちは。

訳あって再々焼成したカップ&ソーサー。ようやく完成です!

 

これまでの経緯はこちら

【制作現場より】カップ&ソーサー ~茶色のフチの行方~ - 陶芸家ニナルッ!

【制作現場より】カップ&ソーサー 〜茶色のフチの行方②〜 - 陶芸家ニナルッ!

 

  • 3度目の焼成後の結果

1回目の焼成でフチが目立ちにくかったため修正。2回目は手順間違いもありフチが濃くなりすぎたため修正。そして3回目が終わりました。

こんな感じ。


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焼き直す前はこちら


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わかりますでしょうか?

茶色がきつくて濃かったフチは和らぎました。ただ、もともとやりたかった明るめの焦げたような茶色ではなく、先生が予想されていた釉薬とともに茶色が流れて広がる感じ、の方が近い結果となりました。

第一印象は、ゲッ、ヒョウ柄みたい。ダメだったか。笑

しばらく見ていたら、この滲み模様、単調でなく奥深い感じでおもしろくていいかも!と。

教室のお仲間からはベッコウのよう、とコメントをいただき、確かにそうだなと。ヒョウ柄→ベッコウと頭を切り替えるとなんだかいい感じに見えてきました。

 

  • 怪我の巧妙

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今回のように、失敗から偶然生まれた表情はまさに“怪我の巧妙”だなぁと。

どんな世界でも、歴史的にもこれは良く聞く気がしますよね。ついつい失敗を恐れがちな私ですが、先人たちのようにチャレンジした中で生み出されるものもあると信じ、やっていけたらなぁと思いました。

 

 

(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます

今回はこれまでにしますが、いずれ深掘りしてもいいかも!と思えた作品になりました。

そういう思いになる作品ができて嬉しいです。歩みは遅くとも、コレ、と思えるものができるようこれからも頑張ります。

 

それではまた!

machicoo